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パーマネント・マルーン

    • 化学物質の概要: ペリレン

    • 顔料番号: PR179

    • 耐光性評価: ASTM I

    • 顔料の不透明度: 半透明

    • 絵の具の不透明度: 不透明

    • シリーズ6

    顔料番号レッド179は、ペリレン・マルーンとして化学者によく知られた顔料です。ペリレンの分子は、二つのナフタリンの分子が背中合わせに結合した時に出来ます。これは“ペリ”と呼ばれる配列で、たくさんの面白い特性を持っています。まず、この分子はとても安定しているため耐光性に非常に優れています。そして、太陽光発電やLEDライトの研究に利用価値がある特性を持っています。絵の具の製造会社にとっては、顔料とし少しもどかしい色です。永続的保存性や無害である事、化学薬品や風化への抵抗力、そしてほとんどの画材媒体との適合(しかしアクリル絵の具の調合には少し難しいところがあります)、そして黒から赤へとの広い範囲の色合いを持っているなど、顔料が持っている良い特性をたくさん持っています。落胆させられるところは、綺麗な明るい赤ではなく、深いマルーン色であることです。人々が望む明るく綺麗な色と比べると、それに打ち勝つのは難しく、売り上げも限られていますが、アーティストにとっては理想的な色なのです。 

    何世紀にもわたり、アースカラーはアーティストのパレットに欠かせない、とても大切な色で、顔料はどの国でも取れるありふれたもののため、赤や黄色系の色は簡単に手に入りました。これらの使いやすい色も一定の制限があるため、イエロー、レッド、バイオレット、ブルーやグリーンなどの新しい顔料の開発がされていました。唯一の目を引く例外は、19世紀中頃に開発された人工のアイアン・オキサイドで、より信頼できるアースカラーであるとともに、マーズ・バイオレットなどのありふれた色合いではありませんでした。そしてこの状態は1世紀以上続いたのです。 

    前世紀、最後の10年から変化がありました。透明のアイアン・オキサイドが入手可能になり、絵の具の製造会社によって、いろいろな高性能有機顔料を使った実験が始まりました。初めの頃はベネチアン・レッドやパーマネント・マルーンは赤の分類の中に入れられ、他の明るい赤や鮮やかな赤と一緒にされましたが、これらの色の利用価値は明確で、アースカラーの仲間に入れることが考えられました。なぜならこの落ち着いた色は、混色の際に明るい赤の混色の特性よりも、アースカラーのように作用したからです。 

    パーマネント・マルーンの透明性はとても素晴らしいものでした。それまでの不透明な伝統的アースカラーには、透明度が必要でした。そしてアースカラーに透明度が加わったことで、創造の可能性は急激に増加させられたのです。水彩画のテクニックで色の美しさの恩恵を受けることができ、グレーズ(薄塗り)にも最適です。これはとても深い赤で、アンダートーンでその美しさが見られます。例えば赤い布をたたんだ影になっている部分などに、うまく使うことができたり、ベネチアン・レッドと混ぜることで色の豊かさを増したり、コバルト・ブルーと混ぜると豊かな暖かいバイオレットを作り、イエロー・オキサイドやニッケル・タイタニウムと混ぜることで、黄金のようなアースカラーを作ることができ、オレンジに混ぜることで、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホが愛した落ち着いたオレンジを作ることができます。この色は少し高価なアースカラーですが、美しい混色はアーティストに大きな報酬を与えることでしょう。 

    下記の商品とサイズでご利用いただけます。

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