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マティス・ローズマッダー

      • 化学物質の概要: キナクリドン

      • 顔料番号: PV19

      • 耐光性評価: ASTM I

      • 顔料の不透明度: 透明

      • 絵の具の不透明度: 半透明

      • シリーズ7

      とても美しい深い色を持つローズ・マッダーは、初めて使われ始めた色と比べると、共有しているのは色味と名前が同じということです。この色は初めの頃のローズ・マッダーに比べて、綺麗で強く、たとえ薄塗りをしたとしても色あせをしにくいという耐光性・耐候性にも優れています。19世紀から20世紀初めに使われ始めたローズ・マッダーは、とても自然な色を持っていたため、花を描くアーティスト達に愛されました。ただこの色は非常に弱い色で、色褪せもとても早いものでした。ASTMのテストでも、IVというかなり低い結果を出しています。信頼のできない色ではありましたが、この色はアーティストにとってかなり価値のある色でした。 

      マティス・ローズ・マッダーは、高性能のキナクリドン顔料を使っており、19世紀に使われていた顔料よりも、絵の具の特性のすべての重要な部分をカバーした色です。非常に強い半透明のチェリー・レッドで、並外れた美しさを持っています。

      キナクリドン顔料は1958年に使用されるようになって、その特性から今日、私たちの周りでたくさん使われている顔料であることがわかります。キナクリドンは、4色印刷のマジェンタの色です。そしてプラスティック製品、自動車の塗装、アーティスト用の絵の具と幅広く使われています。キナクリドンという名前は、その分子の構造、5個の輪を隣り合わせに持っていることから来ています。様々な色味の違いが結晶構造の変化によって現れます。顔料の雑学知識として、キナクリドンの結晶は、正しい条件の下、自然に有機半導体を形成します。しかしながら、キナクリドンの価格のため、コンピューターのシリコンに変わるということはしばらくないことでしょう。 

      オーストラリアン・ゴースト・ガムと混ぜることで、とても柔らかいピンクを作り出し、アイボリー色に自然に移行できる色は本物の花の柔らかい色の変化を表しやすく、コバルト・ティールと混ぜることで、とても気持ちの良い柔らかい青を作り出します。フタロシアニン・グリーンと混ぜると、とても強い半透明の黒を作り出し、チューブから出した現代的なブラックとは違うブラックが作れます。このようなブラックは、絵画の巨匠たちにとって貴重な色でした。彼らは、象牙から作られたとても強い色々なアイボリー・ブラックを使っていましたが、現在のアイボリー・ブラックは動物の骨から作られています。マティス・ローズ・マッダーにアース・カラー、バーント・シェンナ、バーント・アンバー、そして、トランスパレント・イエロー・オキサイドなどを混ぜることで、温かみのある落ち着いたアンダートーンを持つ、肌の色を作り出すことができます。 

      マティス・ローズ・マッダーは、舞台に立った役者のようです。明るく元気のある役や、深みがあって鋭い感性を持った役など、色々な役をこなします。ペインターにとってとても重要な顔料です。なぜなら、世界は微妙な変化がたくさんあり、その変化を捉えるのは難しいことだからです。



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