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マティス・インディゴ

    • 化学物質の概要: インダントロン

    • 顔料番号: PB60

    • 耐光性評価: ASTM I

    • 顔料の不透明度: 透明

    • 絵の具の不透明度: 半透明

    • シリーズ6

    マティス・インディゴは、純粋な顔料PB60で、通常インダンスレン・ブルーと呼ばれています。少し紛らわしいのですが、顔料そのものは、アントラキノンと説明されています。とても素晴らしい耐光性と永続的な保存性を持った有機顔料と評判を持っているバット顔料です。とても薄く塗られた色も、色あせをしないと言われています。この色は、色々な意味でフタロ・ブルーの従兄弟と言われていますが、化学的には関係はありません。両方共暗い青でアーティストが必要とする色ですが、フタロ・ブルーは緑がかった青で寒色であるのに対して、マティス・インディゴは赤みがかった青で暖色になります。これは、歴史的に見てもアーティストが初めて、暖色と寒色の耐光性にも優れた、とても深い青色を手に入れたということになります。 

    マティス・インディゴは、インディゴのような色ですが、自然のインディゴが持っている古い色は色あせがとても早いと言う問題はありません。100年前にイギリスの偉大な画家の手によって描かれた水彩画の風景などは、空の色がピンクやオーカーの色になっています。これは画家がその色で描いたのではなく、その当時の一般的に使われた自然のインディゴにレッドやイエロー・オーカーを混ぜて描かれていたからです。時間ととものにインディゴは色あせしてしまい、今では色は残っておらず、オーカーはその色を保持していたため空の色がオーカー色になってしまったのです。もしもその時代にマティス・インディゴがあったなら、これらの絵に描かれた空は今でも同じように青空だったことでしょう。 

    マティス・インディゴは暖色のため、ウルトラマリン・ブルーとの相性も非常によく、混色による影の部分や、黒に近くすることも違和感なくやってのけます。トランスパレント・ベネチアン・レッドを少し混ぜることで、色の色相を変えることなく、濃い影の部分の黒っぽい青を作ることができます。これはアーティストにとって、とても力強い味方です。 

    ウルトラマリン・ブルーのように、マティス・インディゴはバイオレットを作れますが、ウルトラマリン・ブルーより深く、暗く、そしてもっと力強い色になります。どの赤を混ぜるかにもよりますが、そのバイオレットの範囲は豊かで尊大なパープルから、素晴らしい深いバイオレットまでと広い範囲を持っています。マティス・ローズマッダーも、赤みのかかったパープルを作るのに役立ちますが、マジェンタ・クイン・バイオレットの方が、本来のバイオレットを作るのには向いています。この二つの色で、マジェンタのアンダートーンを持った繊細で優美なバイオレットを作り出す事が出来ます。

    色の清らかさは、白を混ぜた時に、とても美しいパステルカラーになる事から明らかにされます。これらの色はディオキサジン・パープルよりも耐光性が強いため、郊外や光が当たる作品で何世紀も変わらない色を残したい場合は、一番の選択となります。 

    色々な実験を試みることは、特別な驚きを与えることがあります。マティス・インディゴにメタリック・カラーを混ぜることで本当のお宝を発見できます。例えば、マティス・インディゴにメタリック・コッパーを混ぜると、玉虫色に輝く鳥の羽根の色などに見られる、自然の青銅のような効果が現れます。さらに、これらの色は抽象画などの空想の世界を、特別で美しいものにすることができます。 

    マティス・インディゴはグリーンを作る際にも、とても素晴らしい色の選択になります。マティス・エメラルドと混ぜることで、透明なグリーンのガラスのボトルの色を作ることができ、静物画の歴史を見ても深いグリーンのガラスの瓶はとても一般的でよく見られます。

    自然界の中でも、マティス・インディゴの強みが現れます。アンブリーチ・チタン・ホワイトと混ぜることで、緑がかったグレーを作ることができ、ユーカリの葉などの微妙な色に最適です。そしてロー・シェンナと混ぜて作る、暗めの緑がかったグレーは、それらの葉の影の部分の色になります。 

    自然のインディゴは、古代エジブトの初期の時代から18世紀まで使われ続けました。なぜなら、アーティストにとって、たとえ色あせするのがわかっていても、この暗いブルーはパレットに必要不可欠な色だったからです。今日、私たちにとって、顔料PB60(マティス・インディゴ)があることは本当に幸運なことです。他と比べると少し高価な顔料ですが、この最高の特質は十分に価値のあるものです。保存の度合いにしても、この美しい深い青色にしても、そして混色で出来るブルー、バイオレット、グリーンなどの美しさは必要不可欠な色の一つとなるでしょう。 


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