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バンダイク・ブラウン

    • 化学物質の概要: 天然酸化鉄

    • 顔料番号: PBr7

    • 耐光性評価: ASTM I

    • 顔料の不透明度: 半透明

    • 絵の具の不透明度: 不透明

    • シリーズ1

    ヴァンダイク・ブラウンという名前の由来は、バロック期のフランドル出身の画家アンソニー・ヴァン・ダイクが初めて使った色という事からきていますが、本来はピーテル・パウル・ルーベンスがこの顔料を使った先駆者でした。アンソニー・ヴァン・ダイクはルーベンスの弟子で、この顔料を使う事が必要であると師匠から教わった事でしょう。 

    ヴァンダイク・ブラウンは、その頃には全く違う名前で呼ばれていました。それは、カッセル・アースやケルン・アンバーという名前で、その由来はこの顔料がドイツのケルン地区近辺で採掘されたからでした。この色は基本的にはロー・アンバーなのですが、褐炭の含有量が非常に多い顔料です。褐炭とは、茶色の石炭のことです。ルーベンスとアンソニー・ヴァン・ダイクによって使われたこのヴァンダイク・ブラウンは、時間とともに認められました。しかし、残念なことに顔料は品質にばらつきがあり、褐炭の部分が品質を下げる傾向になりました。信用のおけない絵の具屋が、アスファルトなどに使われる瀝青を上質のカッセル・アースの代わりに使ったことでさらなる問題になりました。この色はとても人気のあった色だったのですが、19世紀には信頼ができない色と評判が落ちました。そして暗いブラウンの流行が終わり、この色の販売も落ちてしまいました。 

    ヴァンダイク・ブラウンの色は、その人気の頂点を過ぎてしまいましたが、アーティストが暗いブラウンを好むことから、無くなってしまったわけではありませんでした。バーント・アンバーが基本の暗いブラウンですが、その他の暗いブラウンで温かみの違いや透明度の違いのある絵の具は有益でした。 

    ヴァンダイク・ブラウンは、現代のニーズに適応しているのですが、初めの顔料にあったたくさんの問題も受け継いでいます。この色の代替え品としてよく使われるのは、普通のバーント・アンバーに黒を混ぜたものでした。ルーベンスが使っていた色は、バーント・アンバーよりは不透明でしたが、この新しい方法で作られた色よりは透明度を持っていました。 

    マティスのヴァンダイク・ブラウンは、不透明で特に高密度のアンバーから作られています。このため、他のマティスの暗いブラウンとの違いが明白であり、不透明度が多くの状況下で素晴らしいカバー力を見せます。透明度が必要な場合は、トランスパレント・アンバーやバーント・アンバー、そして半透明度が必要な場合は、ロー・アンバーやロー・アンバー・ディープを使います。

    ヴァンダイク・ブラウンは、とても美しいチョコレートのようなブラウンです。この色を混ぜた混色は温かみと不透明度を上げます。そしてブラウンを作るのに最も理想的な色です。透明度の高い色で影を作ることは、焦点をぼやかすことに役に立ちます。その反面、不透明度の高い色は、強さを高め、見物する人に接近します。不透明度の高い色は光の中の物質の表現などに向いています。ヴァンダイク・ブラウンは、これらの色を作るのに役に立ちます。 

    下記の商品とサイズでご利用いただけます。

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