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ローシェンナ

    • 化学物質の概要: 天然酸化鉄

    • 顔料番号: PY43

    • 耐光性評価: ASTM I

    • 顔料の不透明度: 透明

    • 絵の具の不透明度: 半透明

    • シリーズ1

    古代の人々にとって、様々な黄色味を帯びた土の色は、自然な事として見られて来ました。今日では、イエロー・オキサイド、ロー・シェンナやロー・アンバーのように明確な色の違いがあるにもかかわらず、これらの色の違いは、少し又は、まったく区別されなかったのです。 

    何故なら、古代のアーティストは、岩の壁に描くことが多く、少し色の濃いロー・シェンナが役に立っていました。壁画の場合は、濃い色のほうが使いやすく、明るい黄色はその他の場所で使われたと思われます。どちらにしても、これらはイエロー・オキサイドということになりました。 

    ローマ時代に古代のギリシャ人やローマ人によって、これらの色味の違いの価値が上がって行きました。彼らは、風景画の自然の色の微妙な違いを、これらの色味の違う色使い、自然の黄色い土色の色味の差で表したのです。そのため、イタリアの土が使われるようになり、今日でも基本の色となっています。 

    現在、ロー・シェンナと呼ばれているこの色は、初めの頃はテラ・ディ・シエーナ(シエーナの土)と呼ばれていました。なぜなら、この原料がイタリアのシエーナという都市で、大量に発見された堆積物だからでした。ローマ時代からこの堆積物は使われていましたが、1940年代にようやく使い果たし、今ではシシリーとアメリカの東側からとれた顔料を使っています。これらはより茶色のイエロー・オキサイドや、自然の中で見つかる茶色い黄色です。この特徴のある色は、長い時間をかけて堆積され、5億4千2百万年前の先カンブリア期からと言われています。自然のものであるこの顔料は、イエロー・オキサイドのように色味の幅があります。この二つの顔料は、重なり合う部分があり、茶色に寄ったイエロー・オキサイドをロー・シェンナ、黄色よりのロー・シェンナをイエロー・オキサイドと呼ぶべきではないか、とも言われています。この曖昧さから、マティスのロー・シェンナは、自然のイエロー・オキサイドの名前を持つ色、PY43の顔料を使っています。 

    マティスでは、顔料を選ぶ際にその色の美しさ、そしてどれだけ他の範囲の色との相性が良いかを重要視します。ロー・シェンナの場合は、温かみを持ちつつ、そのアンダートーンが綺麗なことから、驚くべき美しさを持っています。絵の具の製造会社では、頻繁に、弱くあまり魅力のないロー・シェンナを作りがちで、あまり使われない色になってしまうことが多いのですが、マティスのロー・シェンナはとても人気のある色で、油を塗った木材の深い色合いによく似ています。ロー・シェンナとバーント・シェンナやロー・アンバーとバーント・アンバーを使うことで、ほとんどの自然の色が作り出せると言っても過言ではありません。 

    ロー・シェンナのような色は、自然の中で非常に多く見られるため、あまり混色をせずに使いがちなのですが、本当は驚くべき役割を備えているのです。カドミウム・イエロー・メディウムと混ぜて、麦畑の金色を作ったり、マティス・エメラルドと混ぜて、とても美しいオリーブ・グリーンを作ったり、さらにはマジェンタ・ライトと混ぜると驚く色ができます。それはピンク系の色なのですが、暖かな日焼けの色味を作り出します。ロー・シェンナは役3万年前から使われているとされ、今日でもその昔アーティストが使った時のように、とても役に立つ新鮮な色なのです。 

    下記の商品とサイズでご利用いただけます。

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