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マーズバイオレット

    • 化学物質の概要: 合成酸化鉄

    • 顔料番号: PR101

    • 耐光性評価: ASTM I

    • 顔料の不透明度: 不透明

    • 絵の具の不透明度: 不透明

    • シリーズ2

    マーズ・バイオレットは、20世紀前半に作られた暗めバイオレット色の、人工赤色顔料に付けられた近代の名称です。しかし、天然のこの色の顔料は古代から使われていた色でした。 

    このバイオレット色を出す粘土は、 天然のアイアン・オキサイドに比べてとても珍しいものでした。そして、古代ギリシャ・ローマの時代になるまで見られませんでした。ラテン語の名称はカプトモルトゥムで、その意味は「死人の頭」と訳され、これは死体の血の色に似ていることからこの名称がつけられたと思われます。この気味の悪い名称に反して、この顔料は、アースカラーの中でバイオレットの範囲で使われる、とても好まれる色でした。 

    ルネッサンスから20世紀までの間、この色はヴェネチアン・レッドよりも暗く、濃い 赤色系アイアン・オキサイドの仲間に加えられていました。この深いバイオレット色の顔料は、その珍しさのために、人工の顔料が市場に出回り、使用される度合いが広がっていった20世紀までは、とても少ない役割しか果たしていませんでした。レッド・オキサイドに比べて、まだ使われる度合いは少ないですが、このユニークな色は、アーティストにとってとても役に立つ色であると証明されています。 

    まず、この色は、とても自然な唇の色に使えます。これに関しては他のどの顔料にも勝る仕事をします。そして、バイオレット寄りのアースカラーを作ることにも長けており、これは光の状況によって現れる人の肌の色に最適です。 

    素朴な自然色のこのバイオレットは、驚くことに風景画にもとても役に立つ色です。五月の花々に見られる柔らかで薄暗い色や、ムードのある夕方の風景で、赤みを帯びたバイオレットの大地などに理想的です。ウルトラマリンやホワイトと混ぜて、大気の現象で自然界によく見られる、くすんだ藤色を作り出します。マーズ・バイオレットは保存性が非常に高いので、どのようなテクニックを使う時にも自信が持てます。現実的に見てマーズ・バイオレットは、バイオレットを作ることに飛び抜けて優れた特性を持っています。アーティストの中で、アースカラーとコバルト・ブルー、チタン・ホワイトそしてマーズ・ブラックのパレットを使う場合、マーズ・バイオレットは一番重要な色になってきます。これはバイオレットという色は自然界で最もよく見られる色だからです。マーズ・バイオレットにコバルト・ブルーを混ぜて深みのあるロイヤル・パープルを作り、そこにチタン・ホワイトを混ぜると柔らかで無限に広がる藤色が作れます。温かみのある赤味がかったバイオレットを作るには、ソフト・パステルのようなナポリ・イエロー・ライトや、パーマネント・ライト・バイオレットを混ぜます。とても簡単に聞こえますが、オーストラリアの有名なアーティスト、ハンズ・ヘイセンの油彩の風景画や、水彩画を使った遠くの丘などに使われている色、無数の柔らかなバイオレット色を再現するのに十分なのです。 

    これらのアーティストは絵に詩的な表現を取り入れており、マーズ・バイオレットはこの詩的表現を繊細に行う能力があります。

      


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