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フッカーズ・グリーン

    • 化学物質の概要:塩素化銅フタロシアニン、アリライドイエロー、カーボンブラックの混合

    • 顔料番号: PG7 PY74 PBk7

    • 耐光性評価: ASTM I

    • 顔料の不透明度: 透明

    • 絵の具の不透明度: 半透明

    • シリーズ2

    フッカーズ・グリーンは、オリジナルの開発者で、英国王立園芸協会のイラストレーターとして働いていた、ウィリアム・フッカーズが、暗めの緑色が必要になったため作られた色で、その色をモダン化したものです。この色の開発は19世紀の初め頃の話でした。彼は、プルシャン・ブルーとガンボージ(カンボジアにある木の幹から作られた顔料)を混ぜることで作られました。カンボージは近年のオーレオリンに似ていますが、とても不安定な顔料でした。19世紀初めでは、フッカーズ・グリーンはロンドンでとてもよく知られていた色で、彼のイラストは広く賞賛されていたため、他のアーティストたちもこのグリーンを使いたがり、間も無く絵具屋がフッカーズ・グリーンの製造を水彩絵の具で始めたのです。水彩画家のジョン・セル・コットマン、がこの色の人気を助けました。彼の1805年に描かれた素晴らしいグレタ・ブリッジの絵では、特にこの色が多く使われました。そして油彩にもこの色は出現しましたが、19世紀では水彩画での人気がとても高かったのです。なぜならこの時代の風景画家たちは水彩を主に使っていたからでした。 

    保存性に問題がありましたので、ガンボージがカドミウム・イエローに代用されたのですが、ガンボージほどのオリーブ・グリーン系の色にならなかったのです。最後にはコールタール色素が開発され、ガンボージに混ぜ

    たものができ、当時は保存性に高いとされていました。それは事実ではないことが20世紀になってASTMテストが広く知れ渡った段階で、保存性に乏しいことがはっきりしました。それ以来、いろいろなモダンで、ある程度保存性があると言われる混色が開発され、フッカーズ・グリーンの色味とされました。あるアーティストはその色をフタロ・ブルーとオーレオリンまたはイエロー・オキサイドで作ることを好みましたが、ほとんどは、正確な混色になっているチューブの色を好みました。 

    これは実際にフッカーズ・グリーンをパレットに出して使ってみて、初めてわかることで、この色が長い間人気を持続し続けている理由がわかります。暗めのグリーン、または自然界にたくさん存在する色は、このオリーブ系のグリーンです。フッカーズ・グリーンには、2通りの本当の使い方があります。自然界に溢れているグリーン、暗めやその他のグリーンを作るためです。色を暗くするときの混色では、黒を混ぜるよりも同じ系統の暗めの色を混ぜることが、良いとされています。黒は混ぜることで色彩を変えてしまいます、そのような効果を求めている場合のみお勧めできる方法です。 

    自然なグリーンを作るのは、とても簡単です。フッカーズ・グリーンにオーストラリアン・イエロー・グリーンを混ぜて、とてもリッチな森林の緑、例えばレインフォレストや新緑に覆われた緑の風景にとても合う色です。もっと土臭い緑色は、イソ・イエローで混色を作り、それをさらに濁らせるためにはイエロー・オキサイド、ロー・シェンナを混ぜると良いでしょう。

    ちょっと違う緑に仕上げるには、レモン・ライト・イエローやニッケル・チタンを混ぜて、グレーっぽいグリーン、ゴムの木のようなグリーンを作るには、フッカーズ・グリーンにナポリ・イエロー・ライトを混ぜます。ジョン・セル・コットマンもウィリアム・フッカーも、現代のアーティストたちが多種多様で非常に優れた黄色とフッカーズ・グリーンを混ぜて、いろいろな色が作れることを羨んでいることでしょう。そして彼らはきっと、この色が現代でも愛されていることを嬉しく思っていることでしょう。 

    下記の商品とサイズでご利用いただけます。

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