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クロミウム・グリーン・オキサイド

    • 化学物質の概要:無水クロムクロムセスキオキサイド

    • 顔料番号: PG17

    • 耐光性評価: ASTM I

    • 顔料の不透明度: 不透明

    • 絵の具の不透明度: 不透明

    • シリーズ2

    クロミウム・グリーン・オキサイドは、暖系の緑色で多くのアーティストから好かれている色です。耐光性の高い顔料の中でも上から2、3位の顔料になります。この色はフランスの色といってもいいかもしれません。クロミウムと言う成分は、ルイ=ニコラ・ヴォーグランというフランスの化学者によって1797年に発見され、これが1807年に彼を代表する色、クロミウム・グリーン・オキサイドへと発展しました。しかし、1838年にパリの色メーカーのパンティアという人が、実用的な製造方法を開発したのですが、彼はその方法を秘密にしていました。1859年に他のフランスの化学者、ギネーがクロミウム・グリーン・オキサイドと化学的に同じヴィリジアンの作り方の特許を取りました。違いは水和させる行程が一つ多いことで、そのためクロミウムの酸化物に二つの水の分子が付いているものになります。このため、色が不透明な黄色がかった緑から、暗く透明なブルー・グリーンになりました。ヴィリジアンはとても美しい色でその従兄弟のクロミウム・グリーン・オキサイドの影を薄くしてしまいました。昨今ではフタロ・グリーンがオリジナルのヴィリジアン顔料に取って代わっていますが、この古いグリーン、クロミウム・オキサイドは消えることなくそのままの人気が続いています。その為、この色は静かに成功を成し遂げた色と言えます。パンティアのグリーン・アースが、ロー・アンバーやイエロー・オキサイドと混ぜて素朴な緑を作れることで、アーティストにとって初めてのくすんだ素朴な色の選択肢となりました。ヴィリジアンが明るくフレッシュな色を作って注目を集めている間も、クロミウム・グリーン・オキサイドは地道にその重要性と役割を今日まで存続し続けてきました。 

    この色はアーティストにとってのみ価値を認められた色ではありません。第二次世界大戦の間、カモフラージュタンクやその他の軍隊の機材を特定するために、インフラ・レッド・フォトグラフィーが使われました。このころオリーブ・グリーンを使ったカモフラージュは、視覚的に隠す効果が高かったのですが、インフラレッド・フィルムがそのカモフラージュのペイントと、自然のグリーンの違いをはっきり映し出したのです。そして、顔料の実験が行われ、クロミウム・グリーン・オキサイドは、インフラレッド・フィルムでもそのイメージを映し出し、自然の群葉にとても似ており、クロミウム・グリーン・オキサイドを使ったカモフラージュはその他の顔料よりも見分けがつきにくいことがわかりました。そして、軍隊でこの色は重要な色となり、今日では、軍隊のために いろいろな色が特別に作られ、カモフラージュ・グリーンと呼ばれるようになりました。 

    アーティストがクロミウム・グリーン・オキサイドを使うのは、その不透明度が他の色や下書きをカバーする力のある中間のグリーンだからです。クロミウム・グリーン・オキサイドは、いろいろなグリーンを作るのにとても最適です。ロー・アンバーやイエロー・オキサイドと混ぜてくすんだグリーンを作るだけではなく、明るめのグリーンをフタロ・グリーンと混ぜることで、または美しいターコイズのダーク・グリーンがプライマリー・ブルーを混ぜる事で、そして、オーストラリアン・ブルー・ガムと混ぜてゴムの木の葉の色などが作れます。イソ・イエローと混ぜて暖かいオリーブ色、あるいはプライマリー・イエローと混ぜて芝のようなグリーン、さらにナポリ・イエロー・ライトと混ぜて柔らかい明るめのグリーンが作れます。クロミウム・グリーン・オキサイドは170年前にパリで新色とされていた頃から、今日までずっととても重要な色です。 

    下記の商品とサイズでご利用いただけます。

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