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バーントアンバー

    • 化学物質の概要: 焼成された天然の酸化鉄

    • 顔料番号: PBr7

    • 耐光性評価: ASTM I

    • 顔料の不透明度: 透明

    • 絵の具の不透明度: 半透明

    • シリーズ1

    バーント・アンバーは、ルネッサンス時代のイタリアで開発されたもので、レオナルド・ダ・ビンチの頃には、すでに今日のような基本の色となっていました。チェンニーニの書いた、日本語訳にもなっている「絵画術の書」(原本は1437年)の色のことについて書かれている部分では、赤や黄色の土の事が書かれており、バーント・アンバーやバーント・シェンナの事には触れていません。しかし、50年後、これらの色は基本の色となり、ほとんどの絵画で見られる色で、忘れるはずのない色となっていました。 

    ロー・アンバーは、世界各国色々なところで発見できるありふれた色で、このバーントのバージョン(焼かれた状態)が世界のどこで発見されてもおかしい状況だったのですが、それはイタリアで起こりました。おそらく、バーント・シェンナの開発の結果を得てのことと思われます。ロー・シェンナはロー・アンバーより一般的ではない鉱物で、イタリアのシェンナ近くが何世紀もの間、主要な鉱床とされていました。 

    顔料の製造会社が、ロー・シェンナを炉で加熱したことで美しいバーント・シェンナの顔料を作りだしたのはその地で、今日でもまだ使われています。その際、他の顔料でこの方法を試してみることは、理にかなっておりロー・アンバーから作られた濃いブラウン、バーント・アンバーが生まれる事になりました。ロー・アンバーは、寒系の色で、アーティストたちはすぐに、この温かみがあるチョコレートのようなバーント・アンバーが、人物などの影の色に向いている事を発見しました。この色は自然な人物の温かみを表すことに向いていました。そのため、すぐに人気の色となり、現在でもこれだけたくさんの色がある中で、バーント・アンバーを使わないアーティストは少ないことでしょう。

     

    何世紀もの間、この色は限られた範囲の色合いで作られていました。アーティストが使える基本となった色は、家の外壁内壁用の絵の具でしたが、のちに自動車産業で使われるようになって幅の広い色味が必要とされ、今日ではその幅は暖系から寒系までと広がりました。そのためアーティストが使うバーント・アンバーも幅の広さを持つことになりました。マティスのバーント・アンバーは、とてもリッチで暖かいチョコレートのような色です。 

    バーント・アンバーは、他の色を暗くする混色に向いており、フタロ・グリーンやクロミウム・グリーン・オキサイドと混ぜることで、とても深いそして素朴なグリーンを作り出し、赤系の色と混ぜることで、バーガンディの色を作り出します。特に透明度の高い赤、例えばプライマリー・レッドやマティス・ローズ・マッダーと混ぜるとうまく働きます。これらの赤はバーント・アンバーに温かみを与え、肌の影の色を作るのに、茶色が多くなることを避けながら良い影を作り出しあます。ウルトラマリン・ブルーを混ぜると、濃いバーガンディ色を作りとてもリッチで土のような影を風景画の中に作り出し、一番暗い影の中のレッドやパープルを含んだ色のためにとても役に立ちます。 

    人物の髪の毛を描く際には、バーント・アンバーがないパレットは稀です。金髪の場合でもその影には深いバーント・アンバーを見ることができ、暗めの髪色の場合はよくウルトラマリン・ブルーをバーント・アンバーに混ぜて、黒に近い影を作り出します。さらにバーント・アンバーはとても興味深い黒をフタロ・グリーンと混ぜることで作り出します。 

    バーント・アンバーとフタロ・グリーンを持っていれば、黒は必要ありません。マティス・バーント・アンバーのストラクチャーは、深く暗いバーント・アンバーのため、特に黒を作るのにも役に立ちます。

      

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